容積型内燃機関の吸気は大気圧とピストンを降下させた時の差圧によって行われる。今日のレシプロエンジンでは吸気バルブはカムによって強制的に開かれるが初期のエンジンでは吸気バルブは差圧によって開かれ
[富塚清著『動力の歴史』]、バネの力で閉じられていた。大気圧との差圧以上の圧力で燃焼室に吸気を送り込むという発想は古くから存在し
[鈴木孝著『エンジンのロマン』]、航空機の発達の前に開発されていた。
航空機の飛行時、
高度が高くなるにつれて徐々に
気圧(空気
密度)も低くなり、海面上高度6000mでは約半分となる。このため、内燃機関が吸入できる空気(
酸素)量も減少することになり、出力(
トルク、
仕事率)も低下することになる。高々度での航空機の性能向上が求められた
第二次世界大戦時には軍用機のエンジンには必須の装備となった。
過給機とは元来、
super charger の日本語訳であり、駆動方式や圧縮方式の区別はない呼称だった。駆動方式により
排気タービン式過給機はエグゾースト(エキゾースト)タービンスーパーチャージャー(
Exhaust turbine super charger)、ルーツブロアーなどの機械駆動式を指す
機械式過給機はメカニカル
スーパーチャージャー (
Mechanical super charger)と呼ばれる。一般的にはそれぞれ、
ターボチャージャー (
turbo charger) 、
スーパーチャージャー (
Super charger) と略され、定着している。航空機用
レシプロエンジンで見られる、
遠心式コンプレッサーをエンジンのクランク出力で機械的に駆動しているものはターボチャージャーとは呼ばれない。