フォルクスワーゲン・ゴルフ wikipedia|無料辞書
ゴルフ (Golf) は、
ドイツの自動車メーカー、
フォルクスワーゲンの
ハッチバック型
自動車。車名の由来は「
メキシコ湾流の風(ドイツ語でゴルフシュトローム Der Golfstrom 、英語のガルフストリーム the Gulf Stream に当たる)」。北米仕様の車名は「ラビット」。
◆ 概要
当初は同社の実質的なロワーエンドに位置する
[当時はビートルも併売されていたが、他社の新型車と比べると、すでに太刀打ちできない部分が多かった。]大衆車であったが、「GTI」と呼ばれるホットモデルが初代から用意されており、初代は1.6リッター、2代目は、1.8リッター
DOHCが搭載された。
なお、初代ゴルフの派生車種にシロッコ()を挙げる場合があるが、ともにジウジアーロによるデザインで開発の時期も重なってはいるものの、発売はシロッコが先行している。これは、生産台数の差から市場への影響が少ないシロッコで初期不良の洗い出しを済ませ、ゴルフIにフィードバックする為と言われている。現在では、ゴルフと同じプラットフォームを使うアウディA3が先行して発売され、同じ役割を担っている。
歴代カブリオ(
カブリオレ)の人気が高かったが、現在のゴルフVにはカブリオは無く、オープンモデルは
イオスと、ゴルフIVベースの
ニュービートル がその任を担っている。
◆ 開発の経緯
フォルクスワーゲン社は第二次大戦後、
フェルディナンド・ポルシェ設計の
ビートルを生産して大躍進したが、1960年代に入るとさすがに後継車の開発が求められるようになっていた。1965年、当時の社長であった
ハインツ・ノルトホフはこの車の設計をポルシェに委託し、ポルシェはこれに応えて
EA266と呼ばれる小型車を開発した。この車はアンダーフロア・
ミッドシップというエンジンレイアウト
[後席のシートの下にエンジンを配置する方式。EA266は初代エスティマと同様、水平シリンダーの横倒しエンジンを採用していた。]を持ち、パッケージングとしては極めて優秀なものであった
[福野礼一郎はジウジアーロ設計による初代ゴルフを極めて高く評価しているが、EA266にはそれ以上の高い評価を与えている。]
しかしこのEA266は初代ビートルと同じく、1台当たりいくらという形でのギャランティーをポルシェに支払う契約となっていた為、相対的に見てコスト面で割高な商品であった。また
操縦安定性の点でも、高エネルギー時の御しづらい特性は当時の技術レベルでは解決が難しかった。この為、ノルトホフが急死した後にフォルクスワーゲン社の社長となったルドルフ・ライディングはEA266の生産計画を白紙に戻し、新たにジョルジェット・ジウジアーロにスタイリングと設計を一任、ビートルの後継車を開発した。これが初代ゴルフである。ジウジアーロは
イタリアや
フランスの小型車で既に一般的であったFF+
ハッチバックのパッケージングや、エンジン、
クラッチ、
トランスミッション、
デフを
横一列に配置する、いわゆるジアコーサレイアウト
[既にフィアットがアウトビアンキ・プリムラや128で手がけていた。]を熟知しており、これが名車の誉れ高い初代ゴルフを生み出す原動力になったと考えられている。
◆ 歴史
以下はいずれも本国での発表年で、エンジンは日本国内で販売された車種に搭載されたものを中心に記載する。
◇ 初代(1974-1983年)