ダイハツ・ハイゼット wikipedia|無料辞書
◆ 概要
1960年に発売され、現在販売されている
ダイハツ車の中ではもちろんのこと、軽自動車全体でも最も古い歴史(10代47年)を持つ。初代モデルはボンネットタイプの
ライトバンと
トラックであったが、2代目モデルから、
キャブオーバータイプの
バンと
トラックに変更される(ただし初代のボンネットタイプも併売)。この経緯は他社の軽貨物車にも通ずる。更に9代目モデルのバン改めカーゴから
セミキャブタイプに変更され、現在に至る。
余談だが、「HIJET」のスペルから、時々間違えて「ハイジェット」と読まれることがある。
◇バリエーション
ボディーバリエーションも多く、6代目のトラックに設定された、キャビン後方を延長し、スペースを広く取った
ハイゼットジャンボや、7代目以降のバンをベースに、リヤの荷室部分をオープンデッキ化した
ハイゼット・デッキバンなどは、オリジナリティーあふれるモデルとして人気が高い。デッキバンは、実際にバンの
ホワイトボディーを切断し、手作りで生産されており、届出上は
改造車、いわゆる「マル改」となる。この生産方式は
リーザスパイダーにも応用された。
介護用のスローパー、リアシートリフト、省エネ仕様の電気自動車、ハイブリッド、CNG仕様、パネルバン、ダンプ、冷凍車、消防車、霊柩車などバリエーションは80種類以上になる。
◇海外生産
急激に
円高傾向が強まった
1985年頃から、輸出を減らし、現地生産する方針を採った。
・ イタリア:
イタリアでは、
ピアジオと組み、
1992年11月から
2002年12月まで、6代目にあたる、S80系のトラックとバン・ワゴンを生産していた。ダイハツ版は「ハイゼット」、ピアジオ版は「ポーター」の名称であり、1.3Lのガソリンエンジンと、ピアジオ製の1.4L
ディーゼルエンジンが選べた。当時、ディーゼルエンジンの設定は、この欧州向けモデルのみであった。生産終了に伴い、ダイハツ・ヨーロッパ有限会社(DAIHATSU EUROPE S.R.L)は、2003年10月に解散した。
・ 韓国:
韓国では、亜細亜自動車(現:
起亜自動車)により「タウナー」という名称で生産されていた。韓国らしく
LPGエンジンがメインで、日本では石油関連の業界団体の猛反発により普及しなかった、
LPiも選べる。ガソリンエンジン車は、
南米向けに、輸出もされていた。
・ 中国:
中華人民共和国では、異なった2系列のハイゼットが生産されている。
・ 天津汽車:6代目のS65系が「華利」として生産されているが、車名で呼ばれることはほとんど無く、通常は、「TJ」の方が通りが良い。
トラックは「TJ1010」系で、ロングホイールベース版には本格的な
ダブルキャブ(TJ1010 SL1)が存在する。ワゴンは「TJ6300」系で、標準尺には標準ルーフとハイルーフが、ロングホイールベースにはミッドルーフとハイルーフが設定され、高級グレードの「G」には、非常に派手なメッキのグリルが備わる。
搭載されるエンジンは、同社が
シャレードも生産していた関係から、シャレード用のCB型をベースとした、850ccのTN370Q型と、1000ccのTN376Q型となっている。
「TJ6300」系は、他のアジア諸国同様、
タクシーとしても使われている。
・ 柳州五菱汽車:こちらは、
ゼブラの
ノックダウン生産で、部品類のほとんどを、インドネシアのアストラ・ダイハツ(ADM)から輸入し、天津汽車のシャレード用CB型、1300ccの476Q型エンジンを
縦置きに組み合わせている。
これらの海外生産車には、古くから1000cc版が存在し、さらに、上級車種として「
ハイゼット ゼブラ」や、ハイゼット1300が派生した。
◆歴史
◇初代(1960年-1967年 L35系、L36系)
・1960年10月 新発売。当初トラックのみの販売。
・1961年5月 ライトバン、パネルバン販売。
・1962年11月 エンジン改良。
・1965年11月 一部改良
・1966年10月 空冷エンジン(L35系)から全車水冷2サイクル2気筒エンジン
ZM型(L36系)へ変更
・2代目ハイゼットキャブと併売され、
フェロー(L37系)のトラックとバンへフルモデルチェンジされた。
◇2代目(1964年-1968年 S35系、S36系)