発展途上国の多くのスラムは、農村部などからの移住者などが首都などの大都市に、必要な労働力を超えて押し寄せること、すなわち労働力超過によって、彼らは行き場を失い、環境の悪い町外れなどの未開発の地域に無秩序に住み着き、スラム街が建設される。そのため、
消防車や
救急車といった非常用車両の通行ができないほど道が狭く込み入っている。これらは火事が広がって多くの犠牲者を出す、急病患者や怪我人が助からないなど生活環境を悪化させる要因になっている。
スラムを解体したり、活性化させたりすることで問題を解決しようとする試みは古くから行われてきたが、必ずしも成功を収めていない。
文化大革命時に大量に中国大陸から
香港に難民が押し寄せた際、不衛生なスラムが至るところに出来、犯罪や暴動が頻発した。当時の英国行政府は膨大量の
高層住宅を建設して住民を収容したり、
郊外に新たな居住区を建設し、住民を移住させたりするなどで、一定の成果を得た。しかし、他の開発途上国では、失業者対策が行われないなど、スラムの存在する根本的な理由を解決していないことが多いため、下記で説明するプルーイット・アイゴーのように、団地自体がスラム化する場合がある。また、
賄賂や
横領など対策を取る側に問題があることもある。
他方、スラムを民間部門の自由な社会経済活動の場と捉えて、住民を
草の根民活として、肯定的に評価する立場もある。
農村にあっても十分な収入を期待できない場合、
都市に流入する貧困者が多いが、都市に転居しても、工場労働者や事務員のような正規の雇用機会は得られない。そこで、自らが、露天、靴磨き、
廃品回収などの小規模で、元手があまりかからない仕事を自ら創出する。こうして、スラムの未熟練労働者が多数就業する
都市インフォーマル部門が
開発途上国の大都市で成長している。